社会福祉法人 ノテ福祉会

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理事長挨拶

1983(昭和58)年にこの法人を設立した当時、介護が必要になってもできる限り在宅での暮らしを続けたい、そうした高齢者やご家族の希望に応えることのできる仕組みが日本にはまだありませんでした。私たちは、こうした方々の思いに応えることをスタートラインに、「誰もが ごくふつうに くらせる しあわせ」を創造する、常にこのことを念頭におき、取り組んでまいりました。

我が国の総人口は2010年をピークに減少に転じています。また、高齢者人口は毎年、過去最高を更新し続けていますが、それもいわゆる団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年にはピークを迎えるとされています。一方、平均寿命はというと、女性87.74歳、男性81.64歳で世界有数の長寿国です。人生100年時代を迎え、これから私たちは、介護サービスの需要量の変化や多様化、現役世代(担い手)の減少など、時代のすう勢を見定め、その要請にどう応え歩みを進めるべきか、常に熟思しながら実行に移していかなければなりません。

私たちは、在宅で暮らす中重度の介護が必要な方のために「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」を開発し、このサービスは後に国の制度となりました。さらに、認知症の方により最適なサービスである「小規模多機能型居宅介護」、この2つのサービスを中心に在宅生活を支える「特別養護老人ホームを核としたノテ地域包括ケアシステム」をつくり上げました。

2021年10月、グループ法人である医療法人社団日本医療大学の病院事業を社会福祉法人ノテ福祉会が継承いたしました。多くの高齢者は、医療と介護のどちらか一方ではなく、両方のサービスをシームレスに必要としています。この事業継承によってそれが可能となりました。

ノテ福祉会は現在、本拠地の札幌、そして仙台、東京、千葉において、89の介護サービス施設・事業所を運営し事業を展開していますが、今後とも事業を推進し、ニーズに合った拡大を図りながら、ノテ地域包括ケアシステムをさらに深化させていきます。

ノテ福祉会が所属する「つしま医療福祉グループ」は10法人で構成していますが、学校法人日本医療大学もその一つです。現在、月寒東の本キャンパスの保健医療学部には、医療の道を志す多くの若者が学業に励み、そしてまた、2022年4月には、真栄キャンパスに新設する総合福祉学部に介護福祉マネジメントやソーシャルワークなどを学ぶ学生が集います。ノテ福祉会はこうした医療や介護の将来を担う人材を実践を通じて育て、躍動できる場として繋がります。

また、2021年4月に生涯活躍のまち「ココルクえべつ」を開設した社会福祉法人日本介護事業団も私たちの仲間です。障がいのある方や子どもたち、若年層、高齢者など多世代にわたる多様な主体が交流し、生き生きと暮らすことができる共生のまちを、互いに連携し創り上げていきます。

人口構造の変貌が進み、時代が求めるニーズも多様化する中にあって、今こそ、私たちが果たすべき社会的使命をしっかりと見据え、「誰もが住み慣れた地域で、生涯安心し、生きがいをもって暮らしていくことができる共生社会」をめざして、ノテ福祉会は全職員が力を合わせ、これからも邁進してまいります。

理事長 対馬 徳昭

つしま医療福祉グループ代表
社会福祉法人ノテ福祉会
理事長 対馬 徳昭

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