理事長挨拶

理事長挨拶

対馬 徳昭 社会福祉法人ノテ福祉会は、法人として初めての事業として1984年2月1日札幌市豊平区に特別養護老人ホーム「幸栄の里」を開設しました。
 私達はそれ迄とは違う地域に開かれた新しい形の特別養護老人ホームを作り上げたいと考え、数々の挑戦を続けて参りました。
 「幸栄の里」がオープンした30年前、入居してくるお年寄りは当時の老人病院からがほとんどで、厚い布オムツを当てられていました。その姿に疑問を感じ、早速排世ケアを学び、職員一丸となってオムツ外しに取り組みました。食事のあり方も温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、3食全てが選択できるメニューづくり等で、〝給食〟ではなく、〝食事〟を提供することに挑戦してきました。
 特別養護老人ホームがオープンした翌月には「デイサービスセンタ一幸栄の里」をオープンさせました。当時在宅サービスは数が少なくデイサービスセンターも全国で89ヵ所あまりの時代です。利用者へのアンケート調査などからニーズを掘りおこし、法人単独事業として11本を2年間で事業化しました。この中には、緊急通報システムなどもあり、以来ノテ福祉会では特別養護老人ホームのケアのあり方とともに、在宅サービスの開発・実践を追求する法人として歩んできました。
 1994年2月に試みた「24時間在宅ワープケア事業」の22時から翌7時までの夜間帯サービスは「夜間対応型訪問介護」として介護保険制度の地域密着型サービスとして、さらにはこのサービスを進化させて2012年には「定期巡回随時対応型訪問介護看護」として結実しました。18年の歳月をかけてノテ福祉会の実践が国の制度となったのです。この「定期巡回随時対応型訪問介護看護」は現在国が強力に推進しようとしている「地域包括ケア体制」の要と位置づけられました。
 現在当法人は、これ迄の事業開発とその実践の集大成と言うべき「ノテ地域包括ケア体制」の構築に取り組んでいます。私達が構築しようとするのは、サービスの要が「定期巡回随時対応型訪問介護看護」であることはもとより、日本の高齢者ケアを先導してきた特別養護老人ホームを核とする仕組みです。私達の目指す「ノテ地域包括ケア体制」のポイントは次のものです。

  • 在宅サービスの要は定期巡回随時対応型サービスの定着。
  • よりよいサービスを提供するために「アセスメント入所」を推進する。
  • 認知症の方には小規模多機能型居宅介護。
  • 人口規模に合せてサテライトを地区に配置する。
  • サテライトのパックアップ拠点として特別養護老人ホームを位置付ける。

 又「定期巡回随時対応型訪問介護看護」をより良いサービスとして提供する為の「アセスメント入所」を開発・実践中です。これは24時間の適切なサービス提供のためのケアプラン作成を目的としたもので、介護老人保健施設に短期間入所してもらい、多職種協働のアセスメントにより適切なサーピス提供のケアプラン作成をしてから在宅復帰してもらうというものです。私達はこうした取り組みを通して、たとえ介護が必要となっても住み慣れた地域で暮らし続けられる支援システムの構築とケアの質の追求を続けてまいります。
 また一方で、デンマークから学んだノーマライゼーションの実践を法人の本部がある札幌市清田区「アンデルセン福祉村」で追求しています。ここでは就労支援事業所A型「なかま豊平」でまさしく仲間が元気に働いています。これからも障がいを持つ人もそうでない人も、老いも若きも共生できる社会づくりにも貢献する社会福祉法人でありたいと決意しております。

2013年6月
社会福祉法人ノテ福祉会
理事長 対馬 徳昭

ノテ福祉会について

ページ上部へ